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Home > テクニカルイラストレーターの!!! > テクニカルイラストレーターになるには?〜就職と独立
テクニカルイラストレーションというものをご存知でしょうか。実は皆さんの近くに非常に多く存在しています。
電気製品などの取扱説明書に登場する説明用のイラストがそうです。
文章だけでは理解が難しいところに必ずといって良いほど登場するこのイラスト。
皆さんにもっと知っていただきたい、利用していただきたいとご紹介しています。

※なお、本コンテンツは日本ビジュアルコミュニケーション協会・事務局長が個人的な見解を記載しているものですので、内容について日本ビジュアルコミュニケーション協会の責によるものではありません。

■就職と独立
1.テクニカルイラストレーターとしてやっていく場合に、就職するのか独立するのかは大きな問題ですね。

就職する場合には年齢や経験が問題になる事もあります。求人情報など見ていますと、とにかく若い事が条件になるようで、いってても35歳が限度のようです。企業さんで教育していくには若い方が扱いやすいし吸収も早いという事でしょう。給料のこともありますしね。

それではどんな会社でテクニカルイラストレーターを探しているでしょう。

まず考えられるのは「マニュアル制作会社」さんです。

幾多ある製品のほぼ全てに取扱説明書が付いていますよね。また特に大きな製品になりますと製品を修理する立場から「メンテナンスマニュアル(保守説明書)」が必要になります。

工場で組み立てるときの「組立手順書」や部品の注文に対応するための「パーツマニュアル(カタログ)」なんていうのもあります。

これらのマニュアル類は製品を製造している企業さんが作っている事もありますが、多くはこの「マニュアル制作会社」に発注しているのです。

プロに任せた方が早くきれいにできますし、その後の修正などの対応も早いですしね。製造会社さんの中でやっていますと、担当者が異動してしまうと問題になる場合が結構あるようです。データはどこ?前任者のスキルが高すぎて...等々。

その他には「印刷会社」さんでしょうか。

製品によっては取扱説明書をコピーではなくきちんと製本する場合があります。一般的には製本するのが当たり前のような感じがしますが、一般に販売しないような機械の場合はコピーで済ませる事が多いんです。

まあ、製本する場合は当然印刷会社に頼むわけですが、その際にどうせなら印刷会社に全て制作まで頼んでしまう事もあるのです。
そこでもテクニカルイラストレーターが必要になるのです。


2.このような会社に入れば、単純にテクニカルイラスト制作のみでなく、いろいろな事をやらされるでしょう。テクニカルイラストが描きたいのに...と言わず、いろいろやっておいた方が良いですね。これが大きな経験になります。

もしその後独立するのであれば、こういう経験が大きな力になります。

最初から1人でやっていく場合、TIを勉強しただけでは困ってしまうことが多発します。1つ1つの仕事にもそれぞれ一番良い方法というものがあります。それをここで経験させてもらい、身に付けてしまうのです。

また、どういうマシンや周辺機器が必要なのか・・・ソフトは何を使うのか・・・ソフトの使い方等々、最初から一人でやったのではわからないことが沢山ありますが、それもここでの経験でクリアできます。

もちろん、その会社の居心地がよければ、その会社でずっとやっていくのもとても良いことだと思います。

別に独立しなくても、テクニカルイラストレーターとしてやっていけるのですから...。

一応このサイトで、その関係の企業様を多数紹介しています。この他にもWEBに載っていないところが多数存在します。私もいくつかそのような会社さんから仕事を頂いております。

独立する場合にも、その会社でお付合いさせて頂いていたメーカーさんから仕事を貰えるようになるかもしれませんし、また在籍していた会社の外注という形態での作業も発生するでしょう。もちろん円満退社が絶対条件ですが・・・。いわゆるコネというやつです。

私の場合、前職がSE(システムエンジニア)であり、イラストとはまったく関係無い仕事でした。しかるにコネなるものなど一切無く、まるっきりゼロから始めなければなりませんでした。つまり全て営業によりコツコツとお客さんを増やしてきたわけです。

そんな体験からも、やはり一度就職したほうが圧倒的に有利であると考えます。


3.それではどうすれば確実に就職できるでしょう?これは私にもはっきりした事は言えません(就職したことが無いもので...)が、有利になると思われる(勝手に思っている)事を記します。

それは、履歴書に自分の描いたイラストを添付するということです。できれば分解図で30点以上の部品点数であれば尚良いと思います。この際、手書きなのか又はどのCADorドローソフトを使用したのか、作図に要した時間はどのくらいかを明記する事も必要です。これで担当者が即戦力として使えるかどうかが判断できるからです。

また、その分解図の部品表をEXCELで作成し添付すれば、EXCELを使えることもアピールできます。WORDに貼り付けて、イラストの解説なんか入れてみても良いかもしれません。これらのデータをフロッピーに入れて一緒に添付する事もお薦めします。(もちろんウィルスチェック済としておいてくださいね)

3Dを使える方は、是非コチラも添付しましょう。最近はA4インクジェットプリンターも安くなりましたので、レンダリングしたものを印刷して(同様にデータをフロッピーに!)添付します。

テクニカルイラストもこれからはどんどん3Dデータを活用して行くようになります(事実そういうことをしている会社さんが実に多いこと・・・)ので、この3Dデータは非常にインパクトのあるアピールだと思います。ただし、3Dもそれなりの品質のものを添付してくださいね。あまり貧弱だと逆に使えないと思われてしまいます・・・WEBを徘徊していると、いろいろなサイトに3Dが出てきますので、レベルを判断する参考にしてはいかがでしょうか。

これに加え、今まで描いた事のある製品の一覧や、使ったことのあるCADやドローソフトを明記しておく事も必要です。よく履歴書には学歴や得意な学科等々書く欄がありますが、私が採用担当者であればそんなものは後回しです。採用したらこの人は何ができるのかが大きな要素だと思います。

それと、社会人なのですから最低限のビジネスマナーは当たり前と考えてください。

全て当たり前の事ですが、当たり前の事をきちんとできないと、どのような仕事でも満足いく結果は期待できないですよね!

独立というのは自由度は高いし(私などは上司からいろいろ言われるのが大きらいでしたが...)最高ですが、強制されないので自主的に何でも積極的にやっていかないといけません。

始めてから1年は仕事が無い、3年はなかなか食っていけない程度には考えておいたほうが良いと思います。

それでも独立したいとお考えのあなた!道は険しいですぞ!
      
 
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