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Home > テクニカルイラストレーターの!!! > テクニカルイラストレーターになるには?〜テクニカルイラスト作成以外の作業
テクニカルイラストレーションというものをご存知でしょうか。実は皆さんの近くに非常に多く存在しています。
電気製品などの取扱説明書に登場する説明用のイラストがそうです。
文章だけでは理解が難しいところに必ずといって良いほど登場するこのイラスト。
皆さんにもっと知っていただきたい、利用していただきたいとご紹介しています。

※なお、本コンテンツは日本ビジュアルコミュニケーション協会・事務局長が個人的な見解を記載しているものですので、内容について日本ビジュアルコミュニケーション協会の責によるものではありません。

■テクニカルイラスト作成以外の作業
1.テクニカルイラスト作成のみでやっていければ良いのですが、生活のためにはどうしてもそれ以外のこともやらないといけない場合が多々あります。
そんなわけで、ここにテクニカルイラスト以外で依頼されることの多いと思われる作業を列挙します。今後テクニカルイラストレーターを目指そうと考えている人の参考になれば幸いです。

●トレース
トレースと言っても種々のものがあります。以下に代表的なものを示します。
【機械図面トレース】 いわゆる製作図面のトレースです。まあテクニカルイラストを描こうと考えている人は、機械図面の知識が無いようだと問題ですので、できると思います。
【電気図面トレース】 電気図面・回路図のトレースです。これは電気の知識が無くてもある程度できます。寸法の概念があまり関係無いので・・・。かく言う私も電気は???です。
【建築図面トレース】 建築物の図面や土木関連の図面です。この作業は私も受けたことがありませんが、可能性はあります。ある程度知識が必要かも・・・。
【TIトレース】 テクニカルイラスト作成の一種ですが、手書きのTIをトレースする作業です。今まで手書きでやってきた企業様などがパソコンデータにしたい場合などに依頼されます。通常の図面とは異なり、TIの知識が無いと確実にできあがったものはヘンナ物になります。
【写真トレース】 テクニカルイラスト作成の一種ですが、取扱説明書などに載せるために撮った写真をイラスト化する作業です。どの線をイラスト化し、どの線を省略するか、ある程度経験が必要です。また写真を立体として認識する力が無いといけませんし、TIの知識(特に楕円の使い方)が欠けているとうまくトレースできない場合があります。

●データ入力作業
これはいわゆるワープロや表計算ソフトのデータ入力作業です。WORDとEXCELはある程度使えないと、依頼された時に困ります。
パーツリストなどを作成する場合には、部品表は必ずと言って良いほど表計算ソフトで作成しますし、取扱説明書を作成する場合にはワープロは必須です。
また、近頃ではイラストをWORDに貼り付けて、お客さんがすぐに書類として使用できるような形式で納品することも増えました。このような使用方法もありますので、この2つのソフトのスキルは不可欠です。

●データ変換
お客さんがCADで作った図面やイラスト等々を、例えばIllustratorのデータにして納品すると言うような作業が発生する場合があります。
この場合お客さんが渡してくるデータを読めるソフトと、変換するソフトが必要です。変換するソフトは「変換専用ソフト」である必要は無く、データを読込むソフトで要求されるデータが吐き出せれば良いですし、他のCADやドローソフトであってもかまいません。ただし、大抵の場合はデータを修正してやる必要があるので、そのソフトをある程度使える必要があります。

2.
●画像作成
プレゼンテーション用のイラストを描いて欲しいというような依頼がある場合があります。当然線画ですとインパクトに欠けるため、カラーが必要となります。
CADでは対応しきれない為、ドローソフトのスキルが必要となります。
私の場合、面倒なので3Dで作成して、レンダリング画像を提供するのが普通となっています。

●3D入力
2次元データを3次元データにする、またはその逆等々の作業です。あまり依頼されたことはありませんが、今後多くなる可能性はあります。
ただし、3Dのデータの場合、特にデータ互換の問題が大きいので、今後の標準化の動きを切望しています。

●ホームページ作成
これは特にホームページを持っている人に依頼が発生する場合があります。
もうこの作業は技術の進歩が早いので大変です。私の場合、あくまでもアルバイトとしてやっています。とてもWEBデザイナーの方々にはかないませんので・・・。

●技術資料作成
技術資料といっても、特に取扱説明書や保守説明書の作成です。
これはイラスト作成の付随作業ですが、本文までやろうと思うとかなりの技術が必要です。どのような構成にするか、どういう文章がわかりやすいのか、文に対応するイラストはどうするか、PL法対策はどうするか等々、とにかくやらなくてはいけないことが多くて大変です。
この作業を依頼されると、物にもよりますが1ヶ月くらいはかかります。逆にいえば、それだけの報酬は期待できるのですが、他の作業ができなくなってしまいますので、注意が必要です。

●その他
お付合いが長くなると、いろいろな物を頼まれます。例えば・・・
@.役所に出す『承認図』を描いて欲しい・・・外観図・寸法表・仕様書等々を1枚に収めた図面です。
A.簡易使用手引書・・・いちいち出張していたのでは大変なので、先方で対応できるような手引書(数頁)です。
B.カタログ用イラスト・・・説明の為に使用する、立体図・平面図・外形図等々です。
C.特許明細用図面・・・ある程度定型の枠に、明確な説明のための図を描きます。最近は電子出願なので、特許業界では仕事が多いかも・・・?
D.写真加工・・・カタログ等に載せる写真を、トリミングしたりシャープフィルタをかけたりいろいろです。
E.社内資料・・・メーカーさんの社内で使用する、変更要件を部所間で連絡したりするような資料です。
F.地形図・配置図・・・地形を表す図面や、敷地/建物内の配置図の作図やトレースです。
G.色見本・・・デザインを決定する為に、製品に複数のパターンで着色する作業です。
H.手書きTI・・・今でも手書きでテクニカルイラストを描いて欲しいという依頼もあります。
I.基板図・・・現物の基板から、チップ等の配置を作成する作業です。着色が必要な場合もあります。
等々、何を依頼されるか判りませんが、どのような物でも経験と開き直りで対応するしかありませんよね・・・断るわけにもいきませんから・・・。
      
 
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